小僧ども、ピアノを弾け

アラサーの雑記ブログ  五等分の花嫁が好き

ジャンプ新連載 感想:「チェンソーマン」「ne0;lation」「獄丁ヒグマ」について語る

 


週刊少年ジャンプ2019年1号より、新連載が三つスタートした。

ジャンプでは年に4回ほど新連載投入があるが、2019年の一発目という位置づけである。

ちなみに去年の新年一発目の新連載では女優を目指す女の子を主人公に据えた『アクタージュ』がヒット。アニメ化も近そうだ。

 

 

 

チェンソーマン

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2019年1号〜 藤本タツキ先生 作

 

あらすじ:父親の残した借金を返すために、ヤクザに依頼されて悪魔狩りをするデンジと相棒でチェンソーの悪魔のポチタ(ポチタは子豚のような愛くるしい姿をしてます)。

 

借金返した後は「食パンにジャムを塗ってポチタと食って 女とイチャイチャしたりして 一緒の部屋でゲームして……抱かれながら眠るんだ」と普通の暮らしをすることに、ささやかな夢を抱いていたデンジだが、

ヤクザにはめられて、ポチタもろとも惨殺される。しかし、そこでポチタが「心臓をデンジに渡す代償にデンジの夢を見せる」という契約を交わし、デンジはチェンソーの悪魔の力を持った、悪魔人間として蘇る。

そして公安のデビルハンターからスカウトされ、普通の暮らし(おっぱいを揉む)をするためデビルハンターとして活動していく。

 

 雑感

女とイチャイチャして、うまいものを食べる』ことが夢で、嫌味がない主人公デンジには共感できる読者が多いはず。これほどまでに「おっぱい」に執着する主人公は稀ですがすがしい。

 

作者の藤本先生はジャンプ+の人気作だったファイアパンチで連載を経験済みで、バトル描写は他にない荒々しさやグロさを全面に出した描写は秀逸です。迫力という点では現在の連載陣のなかでもトップではないでしょうか。

 

キャラクターではデンジをスカウトした女性上司マキマさんのドエスっぷりが目を引きます。初登場時は汚い格好したデンジにに抱きついてくスカウトしてくれて天使なんじゃないかと思わせましたが、次の回では「忘れたの?君は私に飼われてるんだよ。返事は はい か ワン だけ」とドSっぷりが全快で多くの読者を掴んでくれました。

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チェンソーマン 第2話  ポチタの行方 より

ネオレイション

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2019年2号〜 原作:平田友秀先生 作画:依田瑞稀先生

あらすじ:新しい街に引っ越してきた理系の不良ネオ(尾根新太)と体育会系でフィジカルに秀でた薬袋大悟が街の犯罪者を裁くクライムマンガ

 

雑感

ハッカーを題材にしたものの設定や知識の詰めが甘すぎる。専用機器なしにPCのみで簡単に電波から番号特定は不可能だし、DNSサーバーポートにマルウェア設置の意味がわからん。仕事柄ツッコミしかなくて、まともに読めない」と本職のつぶやきがバズるなどツッコミどころ満載のネオレイション。

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本作は科学とフィクションを織り交ぜるといった手法をとっていますが、この手のマンガでは科学との整合性が不可欠である思います。この手の科学とフィクションを織り交ぜた手法では「Dr.STONE」が人気を博していますが、Dr.STONEではこのような矛盾があまり指摘されない点が人気につながっていると感じます。もちろんDr.STONEはストーリーもキャラも素晴らしいですが。

とりあえず、ネオレイションは科学考証を早急につけるべきだ。

余談ですが、凄腕だけど引きこもりのハッカーと行動派の相棒という構図は深田恭子主演のドラマ『リモート』を思い出しました。

 

 

獄丁ヒグマ

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2019年3号 帆上夏希先生

あらすじ:『獄卒人それは現世の生者でありながら地獄の獄卒に扮し、脱走者を狩る者たち

 閻魔大王の獄卒人ヒグマが地獄から脱獄し、現世の人間に寄生し不利益をもたらす妖怪を捕まえ、地獄に送り返す妖怪バトルマンガ。

 

雑感 

1話で「現に放たれた亡者を全て捕縛すること」が主人公の目的として示されている点はグッド。ワンピースなら、海賊王になる、NARUTOなら火影になる、と目標を明確に示すことで、なんで修行するのか、なんで仲間が増えなきゃいけないのかといった動機づけに説得力が生まれます。

 

このヒグマを読んでまず頭に浮かんだ『たくあんとバツの日常閻魔帳』です。

たくあんとバツは2016年24号から44号まで連載。閻魔大王の娘のバツが相棒のタクアンとともに現世で悪事を働く妖怪を地獄に送るというヒグマと内容がかぶるマンガでした。残念なことにたくあんとバツは20回で打ち切られてしまいました。

ヒグマもなにかしら、突き抜けたものがないとたくあんとバツの同じような展開に収束してしまう可能性が高いと感じます。なお、バツとたくあんは連載中期から露骨にお色気描写を持ってきましたが不発に終わりました。

 

予想

今回の新連載の中で生き残るのはチェンソーマンだと思います。新連載の中で最も主人公に感情移入でき、話も膨らましやすい、そして唯一無二の荒々しいバトル描写。これらの点を僕は評価しています。「デンジがマキマさんの胸を揉むまではつづいてほしい」と思わせる良作です。

 

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チェンソーマン 第8話 チェーンソーVSコウモリ より