昨年はモリカケ問題、今年は厚労省の勤労統計不正が話題になっている公務員ですがが、今回は公務員試験について、記したいとおもいます。
なお、公務員試験といっても、県庁、政令市、市役所、国家一般職の行政職を指します。(国家総合職や外務専門職は除きます)
公務員試験とは
6月の日曜日に筆記試験が、毎週行われている採用試験です。
2019年度は
6月9日 国税専門官 財務専門官 労働基準監督官 など
6月16日 国家一般職
6月23日 地方上級職
が行われます。
受験料は無料ですが交通費はでません。
筆記試験は一般教養と法律に分かれています。
一般教養のレベルは概ねセンター試験を易しくにしたぐらいの 難易度です。
法律は憲法・民法・行政法・刑法・経済などの科目から出題される。ほとんどの人が大学に入ってから学ぶ内容であるので、あまり理系文系の差がでにくいように感じます。
筆記試験を通過した後は、二次試験が行われる。二次試験は自治体や官庁訪問によって異なるが主に面接やGD、論文試験、官庁訪問などが行われる。
その後自治体によっては3次試験が行うところもあうる。東京都や横浜市など。
理系が有利と考える理由
一般教養問題の理系比率が多い上に、差がつきやすいので理系が有利だと考えます。
一般教養科目でも、メインとなる数的処理の割合が高い。
数的処理とは算数と数学の間みたいなジャンルで判断推理、空間解釈、数的推理、資料解釈からなります。
がこれ、理系で数Ⅲや数Cをやってた人にとってかなり易しい内容です。
地方上級なら50間中16間が数的処理分野から出題され、
さらに、生物や物理、化学も一般知識として、1問または2問出題されます。
国家一般職でいうと、理系科目は
数的処理:16
自然科学系科目から数学:1 化学:1 物理:2 生物:2 地学:1
となっており、合計で23問。割合でいうと5割近くが理系科目から出題されます。
文系が利すると思われる科目も日本史・世界史・地理・芸術などがありますが、計9問ほどなので、圧倒的に理系が有利なのである。
女子が有利だと思う理由
二次試験以降で圧倒的に有利。
まずは下の図を見てほしい。
国家一般職 平成30年度の試験結果
福岡市職員採用試験平成30年度の結果
ともにカッコ内の数字が女性の数であるが
国家一般職では2827人中2187人の女性が合格し、倍率1.3倍
福岡市では31人中27人が合格し倍率1.15倍
福岡市は31人中21人しかも全合格者27人のうち21人が女性・
一方で男性はというと、
国家一般職では5095人中3464で倍率1.47倍
福岡市がというと、22中6人 で倍率3.7倍
国家一般職の方は許容できるにしても、福岡市の倍率を見るとモチベーションが低下する男性は多いのではないだろうか。3倍も倍率が違うのである。
そう、面接まで進めば圧倒的に女子が有利な試験も存在するのです。
もちろん、合格を勝ち取った方々の努力を否定するつもりはありませんが、なんらかのアファーマティブアクションが働いてるのではないかと疑ってしまいます。
ただし、面接に進んでも、男女で倍率がそう変わらない自治体もあるので注意してください。
まとめ
公務員試験で理系の女性が有利だと考える理由は
・教養試験において、4割以上が理系問題から出題され、なおかつ、理系問題で差がつきやすい
・筆記試験通過後、男性と比べて圧倒的に合格倍率が高い
以上の理由から、理系の女性は公務員試験で有利であると考えます。
公務員試験を受ける際は、男女の合格率にも注目することをおすすめします。