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書評:究極の男磨き道 ナンパ〜コミュ障がひきこもりがストリートに立った日〜 

  • 世はまさに、大恋愛工学時代。恋愛工学に関するブログや書籍、noteが散見されているが、今回はその中でも、最も知名度の高い一冊、零時レイさんの『究極の男磨き道 ナンパ〜コミュ障がひきこもりがストリートに立った日〜』のレビューです。アマゾンの

教育心理学ランキング1位のベストセラー本。正直もっと早く読むべきでした。 

 

 

 

あらすじ

この本は著者であるレイさんの体験記で、時期は2011年頃と想定される。

レイさんは1978年生まれで当時は引きこもりをしていて、コミュ障状態であった。しかしこのままじゃダメだと奮い立ち、本の影響からコミュ障克服トレーニングを実施。それを友人に報告したところ、「ナンパしたら、一発で治るんじゃね?」と言われナンパ道を突き進んでいく。33歳でナンパ師の道を進むって時点で多くの読者に夢を与えてくれますよね。

 

以下ネタバレ含みます

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N田の存在

N田とはレイさんが最初に合流する、ナンパ師です。(合流とは、一緒にナンパ活動にいそしむこと。コンビとも言う)

N田はナンパ上級者で、巧みな声掛けで美女を余裕でオープンさせるN田に、読者もレイさんも度肝を抜かされました。(オープンとは、声掛けして、相手をしてくれること)

しかし、そんな凄腕オープナーのN田もナンパに出会うまでは、ダークサイドな人生を歩んできたと本人から明かされます。

 

以下抜粋

 

いろいろ聞きまくったところ、N田はイケてない半生をボソボソと語り出したのです。

・ずっとモテナイ真っ暗な人生を歩んできた

・25歳まで彼女ができず、童貞だった

・中学・高校時代、友達がおらず、休み時間も教室の隅で仏頂面して机に向かい、勉強に全てを捧げたのに2浪もしてしまった。

・やっと大学に入って、充実なキャンパスライフを送ろうと頑張るも、とにかく、モテない。そもそも、人とうまく関係が結べず、そのうち家でゲームばかりするようになる。

・小学校のころ、女装癖があり、性的に倒錯していた。

・普通にしてても、イジメやシカトなど暗いものばかり引き寄せてしまうので、外界と自分の間に壁を作るような人格を形成して閉じこもり、嫌な思いをするたびに自分を慰めるためネットに書き込みをしたり、AVで気を紛らわした。

(以上抜粋)

などと、3ページにわたり、N田の暗い半生が綴られていました。

 

このN田の独白を読んで、俺はすごいはっとさせられましたよ。

これまでは、ナンパというものは、自分に自信の持ったウェイ系がオラついて実践するものだと思ってましたが、まるで逆。N田のような暗い過去、十字架を背負った非モテキモオタでも、覚悟を決め、努力を重ねればオープンという形で報われることができる。とても心に響きました。

 

衒学(ペダンチック)をしては女は離れる

ページが進むに連れ、レイさんは女の子を家に連れ込んでいきます。そこで過ちをしてしまうのですが、それは衒学的発言を繰り返してしまうことです。

衒学:学殖を必要以上に見せびらかすこと(新明解)学問や知識をひけらかすこと(大辞泉)

ひらたく言うと、知識自慢、インテリアピールをしてしまうことです。

レイさんは家に来た女の子に

・フランスやイタリアでは大統領がバツ3で愛人や腹違いの子供がたくさんいる

・むしろ、そのくらい極端な方が信頼される

・ナポレオンは女を口説けなかった

などとアピールしてしまいます。

こういった発言をしてしまう背景には、自分を教養があり、他の男と違うアピールをしていいとこ見せたいという狙いがあるのですが、完全に逆効果なのです。男は教養に裏打ちされたウィットやエンターテインメントを提供しなければならないなんてことは決してありません。むしろ、女の子に喋らして、ひたすら聞き手に回る。これが正解に近い。

このエピソードを読んでる時、先輩がキャバクラでひたすらアベノミクスについて力説しているけど、お姉ちゃんはシラケてた光景が脳裏をよぎりました。

衒学してるなって思ったら、すぐに話題を変えましょう。衒学は栄光を遠ざけます。

 

感想

311頁からなるこの一冊。内容の面白さに一気読み必至です。序盤のコミュ障克服エピソードはかったるい気がしますが、そこを超えると一気におもしろくなります。

恋愛工学(ナンパ)を扱った物語としては藤沢数希先生の「ぼくは愛を証明しようと思う」が挙がりますが、完全フィクションのぼく愛に比べ、究極の男磨き道は体験談を書籍化したものだけあって、リアリティ、説得力が段違いです。特に、劇中でナンパ師たちが繰り出すオープナーは非常に実践的です。特にN田のオープナーは試す価値があります。

 ナンパをすることで、たいして可愛くない女になじられることや美女に認められることなど、様々な体験をすることができ、それを通じて強靭なメンタルを作り出すことができるということも本書の伝えたいことの一つだと感じます。

 最後に、現在、リアルナンパアカデミーなどの影響でナンパに対する社会的評価はますます厳しいものになっています。くれぐれもナンパをする際は、法律に触れないように、合法的に行いましょう。