小僧ども、ピアノを弾け

アラサーの雑記ブログ  五等分の花嫁が好き

さよなら私のクラマーにハマったので語る

GW、10日間の超大型連休が始まったわけだが、なんもすることがないので、おすすめのマンガを紹介させてほしい。今回、紹介するのは新川直司先生のさよなら私のクラマーです。月刊少年マガジンで連載中です。

 

 

 

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あらすじ

簡単に説明すると、高校の女子サッカー部を舞台にした群像マンガ。埼玉県の弱小高校、蕨青南高校(ワラビーズ)に個性豊かな1年生が集まり、元なでしこジャパンのレジェンドがコーチとして赴任、日本一を目指して奮闘する青春物語。

原作の新川直司先生四月は君の嘘で高名。「四月は」は、当代一の尾田栄一郎先生にも絶賛された傑作。

 

ポエム力

新海先生と言えば、そのポエム力の高さで評価を得ています。今回も新海節といっていい絶頂ポエムが満載です。おすすめのポエムシーンを紹介します。

 

井藤春名 15歳 天才と呼ばれるこの少女は 緑のビブスを着た 無名の選手に 心を奪われた

 

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(さよなら私のクラマー2巻より)

まずは2巻のワラビーズ対久乃木の練習試合の終了間際のシーンです。久乃木のファンタジスタ井藤ちゃんがワラビーズの恩田ちゃんにルーレット決められてかわされたときの心情をポエムにしたものです。試合の状況としては、久乃木が21点リードしているのですが、そこに一矢報いる恩田ちゃんのルーレット。ライバルを立てつつ、自分たちの未来に期待が持てる演出が巧みです。

 

かすかな逡巡 その刹那に 彼女は仕事をする 国府妙はフットボールに愛された女だった

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(さよなら私のクラマー7巻より)

続いて、7巻のワラビーズ対栄泉船橋戦での国分ちゃんの4人抜きからのミドルシュートを決める圧巻の場面でのポエムです。このポエム、本作随一の名ポエムでもはや説明不要でしょう。こんなこと言われたら、小っ恥ずかしくなってどこか消えたくなりますよね。ブラウグラナのユニフォーム、ナイキのスパイク、エラシコに、ゴール後のパフォーマンス、この国分妙ちゃんは確実にロナウジーニョを意識したキャラですね。

 

登場人物が多い

サッカーは11人でするスポーツなので必然的に、登場人物が多くなる、その中できっと自分にぴったりなお気に入りなキャラクターがいるはずだ。絶対マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のキャラに一人くらいお気に入りがいるのと同じ原理です。ちなみに私はMCUでいうとアントマンが好きです。

 

簡単にワラビーズ主要キャラ紹介

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蕨青南高校 

ユニフォームはイングランド代表を意識したもの

8番 恩田希 1年 1巻の表紙を飾っていたので実質的な主人公か。中学時代は男子サッカー部に所属。テクニックがあって運動量も豊富。監督からはガサツという渾名をもらう。スパイクはアディダスのFゼロシリーズ。彼女の中学時代を描いたさよならフットボールもおすすめ。

 

4番 曽志崎緑 1年 全中3位の戸田北中のボランチでU15日本代表経験あり。ワラビーズの攻守の要。通称点のとれるオタク。スパイクはアディダスのエースシリーズと思われる。

 

10番 周防すみれ 1年 とにかく縦に速い左利き。ベイルをイメージしたキャラかもしれない。右足はおもちゃ。スパイクは多分ナイキのマーキュリアル(スウォッシュが確認できないが形状で)

 

7番 田勢恵理子 2年生 キャプテン 7番でキャプテンというとシュートの神谷が思い浮かぶが、神谷ほどオラついていない。スパイクはアディダスのパティーク。

 

監督 深津 やる気なさそうにしてるけど、実はワラビーズに面々に的確な言葉をかけ名将。「俺を信じろとは言わん 何千回 何万回 とボールを蹴ってきた お前らの足を信じろ」とか「できると思うから送り出すんだ チームは今お前の力を必要としている」とか言われた女の子がキュン死しちゃいそうな言葉を紡ぐ。実は元ユース代表のキャプテン。

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(さよなら私のクラマー7巻より)
 

まとめ

さよなら私のクラマー、数多くあるサッカーマンガの中でも異色の女子サッカーマンガです。女子サッカーのシビヤな現状を描写しつつも、懸命にプレーするJKたちは美しい。現代サッカーの戦術や専門用語も頻繁に登場するなど純粋なサッカー漫画としても質が高い。本作。現在、連載中のサッカーマンガの中では週刊少年サンデーで連載中のBE BLUES 青になれと並んでトップだと思います。

サッカーが好きな人、部活が好きな人、JKが好きな人は是非ともご一読することをおすすめします。